車の運転

ヨーロッパでは6年間、ずっと車を運転していました。

が、日本に帰ってきて2週間。

車はあるのですが一度も運転していません。

 

なぜなら

違いすぎる

からです。

 

運転に関しては非常に小心者の私は

運転することを躊躇してしまいます。

そもそも別に車は好きではなく、免許は日本でとりましたが、

ペーパードライバーでした。

一生ペーパードライバーを宣言し、

ヨーロッパに行ったら、仕事で車を使うことに。

ヨーロッパでしかまともに運転していないので

日本は未知の世界です。

 

ハンドルの違い

日本は右ハンドル、欧州はUK以外では左ハンドル。

運転席が違うと左折・右折の際の車の感覚が全然違います。

日本では、自分の左側にどれだけのスペースがあるのか

感覚がまったく掴めません。

そのため、左折がとても怖いです。

 

道幅の違い

日本の道は狭く感じられます。

実際、通行できる道幅はほぼ変わらないはずです。

欧州に来た人たちに「よくこんな狭いところ運転できるね」と

言われました。

たしかに、ヨーロッパは路上駐車が普通なので

道路は広くても、実質車1台ギリギリしか通れない場所も

よくあります。

 

なぜ日本は狭く感じるか?

日本は歩道が狭かったり、道路ギリギリまで家があったりで

建物や家の壁が道路に迫ってきているように感じます。

欧州は、たいてい道路には路上駐車のスペースがあり

もちろん歩道もあるので、その分建物までの距離ができます。

そのため、圧迫感が少ないのではないでしょうか?

 

駐車場事情の違い

ヨーロッパでは路上駐車が当たり前。

ベルギーでは、街中ではだいたい有料、

少し外れた住宅街などでは無料です。

 

有料の場所ではチケットマシンで発券し

車の見える部分に置く必要があります。

何時まで停めてよいか時間が書いてあります。

この時間を超えて駐車していると、もちろん罰金。

ベルギーでは25ユーロです。

 

無料でも、場所によっては時間限定で、

何時から停めたか、分かるようにBlue Diskで時間を表示させる必要があります。

 

時間切れや、Blue Diskのうっかり置き忘れで

駐禁は軽く15回払いました。

ちなみに、駐禁の紙=請求書は車のワイパーにチケットが挟んであります。

 

とは言え、どこへ行くにも、とりあえず目的地付近をウロウロすると

駐車スペースが見つかるので、とても便利です。

 

日本では目的地に駐車場があるのか

どこから入るのか

毎回確認していかないと行けないので

大変だなと思っています。

 

歩行者優先

日本はあまり歩行者優先ではない気がします。

うちの家の前は車通りの多い道路があります。

横断歩道がありますが、信号はありません。

この横断歩道に立って渡ろうと待っていても、車が全く止まってくれません。

 

ベルギーでは信号がない横断歩道は完全に歩行者優先です。

急ブレーキをかけても、みんな止まってくれます。

ですので、歩行者も車が来ていてもあまり気にせず

横断歩道に出てくる人が多いです。

 

とは言え、日本も基本的には「歩行者優先」のはず。

いまいち分かりません。

まぁもちろん、歩行者がいつどこから飛び出してきても

対応できるような運転をしなければならないのでしょうが。

いろいろ考えていると、運転が面倒くさくなります。

 

信号機の位置の違い

ヨーロッパでは、ほとんどの場所で停止線の真横・真上に信号機があります。

ですので赤信号で止まる時も、とりあえず信号機まで行ってその横もしくは真下に止まります。

 

日本から来た人がよく口にするのは

「前に出過ぎちゃって信号機が見えなくなった」

たしかにそういう問題はよくあります。

が、あまり気にせず。

信号が見えなくても、青に変わったら後ろの車がいやほど

クラクションを鳴らしてくれます。

 

逆に日本に帰ってきた私が不安に思うことは

どのに止まったらよいのか、

どの信号を見たらよいのか

いまいち分からない。

 

停止線と信号機までの距離がありすぎます。

信号が遥かかなたにあるように感じます。

とりあえず信号機まで行って止まる、

なんてことをしたら、大事故を起こしてしまいます。

 

人の運転する車に乗っていると赤信号で

「なぜこんなところにとまっているの?」と

ふと疑問に思っている自分が恐ろしくなります。

さすがに自分で運転したら大丈夫だと信じてはいますが。。。

 

自転車と原付

日本は自転車や原付がとにかく多い。

ベルギー・ドイツでは原付はまず見かけません。

冬は寒いので自転車の数もいっきに減り、ほとんど見かけることがありません。

車を運転していて「自転車が怖いなぁー」と思うと

「春だなー」と季節を感じます。

 

日本は真冬でも自転車がたくさん。

教習所で習った左折するときの巻き込み確認とか

ちゃんとやらないと・・・

 

 

いろいろ考えると大変ですが、

ここでも運転しないと生活の幅が広がりません。

重い腰をあげて、少しずつ練習しよう。